狂犬病とは?
狂犬病ってなに?
狂犬病とは、ワンちゃんやネコちゃんのみならず、人を含めた哺乳類みんなに感染してしまうウイルス感染症です。
現代では、感染して発症してしまうと治療できずに亡くなってしまう病気です。
どうやって感染してしまうの?
狂犬病に感染している動物の唾液に、ウイルスが潜んでいます。
そのため、噛まれてしまうと傷口からウイルスが侵入して感染してしまうのです。
ウイルスが感染すると、その動物は攻撃性が増して襲ってくるようになります。
感染を広げてしまう危険性がある動物は、主にアライグマ、スカンク、キツネ、食虫コウモリ、ヨーロッパではアカギツネが中心になっています。一方、発展途上国では、主に犬や吸血コウモリ(中南米)が中心になっています。
このように、狂犬病ウイルスは世界中で蔓延しており、約十数万頭の動物が毎年亡くなっています。
どんな症状がみられるの?
症状としては、発熱、疼痛、食欲不振、元気消失、嘔吐、などから始まります。潜伏期間は長く、感染してから症状が出るまで平均で1~2ヶ月ほどです。発病してしまうと、よだれが多くなり周囲に対して攻撃性が高まり様々なものに噛みつくようになります(狂躁型)。その後、全身麻痺が起こり、最後は昏睡状態となって亡くなってしまいます。発病してすぐに麻痺状態になってしまう動物も15~20%認められます(麻痺型)。人では、水を飲むことができず「恐水症」とも言われます。
治療はどうするの?
残念ながら、現在では特別な治療法はありません。
発症してしまうと、治療することはできずほぼ100%亡くなってしまいます。
万が一、人に感染してしまった場合は、発症する前であれば複数回の狂犬病ワクチンを接種することで治療できる可能性があります。
予防はできるの?
狂犬病は予防ワクチンがあります!
唯一、狂犬病から助かる方法としてあるのがワクチン接種による感染予防です。
感染から身を守るために、1年に1回のワクチン接種が必要になります。感染して発症してからでは遅いため、必ずワクチンは毎年接種しましょう!
人の場合でも、海外に旅行される時には国や地域によって狂犬病が蔓延している可能性があるため、事前にワクチン接種をする必要があります。